胎児期からのひみつ

さまざまな歯のトラブルを起こす原因の不正咬合（噛み合わせが悪く見た目の歯並びにも影響する原因）、これは小学生の時の学校検診で指摘されることが多くありますが、実は出生直後から形成されてしまいます。

不正咬合のもとは、出産前、出産後、離乳食時期に形成されていきます。
羊水にいる時から、嚥下（咀嚼して食べ物を飲み込む動作）の訓練を行っており、胎児のころから影響が始まります。
また母乳育児中に子育ての中で乳児のお口の発達を阻害するケースがあり、例えばミルクが多く出すぎてしまう哺乳びんを使う機会が多いと、ベロの使い方が悪い状態になりやすいということも言われています。

普段特に気にするほどではないことでも、気づいたころには悪習癖（噛み合わせを崩す悪い癖）がついてしまい咬合の崩れを起こし、検診で見つかるという流れです。

理想は出産前に来院していただき、不正咬合のメカニズムを知っていただきたいのですが、小学校の時に気づく不正咬合などは、本来2～3歳ぐらいに歯科医院が見ればわかるものが多く、そのころからケアをしていけば悪化する可能性が少なくてすみます。

このようなことも知っていると知らないとでは、お子さまの歯の健康に大きくかかわってくるのです。