ママ歯科衛生士の子育てコラム
「どうして赤ちゃんはすぐに目を覚ますの?」
赤ちゃんにとって睡眠はとても大切です。
赤ちゃんの睡眠の特徴についてですが、眠りが小刻みです。だから、目を覚ましやすいのです。
よく耳にする話だとは思いますが人の睡眠には、レム睡眠(脳が少し活動して体は休んだ状態で、成長とともに減少)とノンレム睡眠(脳は休み、体には多少の活動がある)があり、レム睡眠とノンレム睡眠が一定の間隔で繰り返す『睡眠リズム』があります。
ノンレム睡眠が始まってレム睡眠が終わるまでのこの間隔は、大人で約90分、なのに対し新生児はなんと約40分しかありません。だから赤ちゃんの睡眠リズムは、小刻みで、目を覚ましやすいのです。
また、24時間周期ではない体内リズムも目を覚ましやすい要因です。
人は生まれながらに、1日24時間の周期とは異なる体内リズムがあり、成長とともに変化していきます。まず生まれたばかりから3カ月ごろの2、3時間周期で寝起きを繰り返すリズム、1才ごろの夜に睡眠がまとまり昼寝はあるリズムを経て、5才ごろから昼夜のリズムが明確になっていきます。赤ちゃんが夜中に目を覚ましやすいのは、大人のように夜になると眠たくなる体内リズムと違うためなのです。
赤ちゃんの睡眠のメカニズムを解説したところで次は質の良い睡眠と生活リズムの関係です。
『光』『運動』『食事』を上手に取り入れて質のいい睡眠をさせましょう。
赤ちゃんの上質な睡眠を守るためには、体内時計をリセットする朝の『光』、日中の『運動』、一定時間にとる『食事』を、生活リズムに組み込むことが大切です。3カ月ごろからは、夜の睡眠は20時から7時の間にとることを基本にし、夜間だけで10時間は眠れるように20時ごろには就寝できるリズムにしていきましょう。夜の睡眠と分けるために、昼寝は真っ暗にはせずに少しの明るさの部屋で寝かせ、5時ごろまでには起こすようにしてください。日中は、はいはいのような全身の運動をさせましょう。
そして食事です。食事を一定の決まった時間にとることも大事です。離乳食が3回食になったら、オススメは夕食を18時ごろにとることです。
赤ちゃんに睡眠の時間を知らせる、就寝前の流れ(おふろ→食事→おむつ替えなど)のルーティン化をスムーズにさせ、寝つきをよくする利点があります。赤ちゃんが安心して静かに眠れる環境づくりも心がけましょう。
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